メルセデスのある暮らし
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Mercedes-AMG C 43 STATIONWAGON 4MATIC  VS  C 220 d STATIONWAGON AVANTGARDE

目に見えない部分まで、およそ6,500ヶ所を更新。
新しいCクラスはその高い志で、自らが生み出した革新さえも超えていく。

以前、本誌VOL,2でレポートしたAMG『C43 4MATIC』(カブリオレ)が2018年8月新型Cクラスとしてフェイスリフトされた。クラスの中では高性能モデル、AMGグレードのブリリアントブルーが印象的なステーションワゴンをメインにレポートすることとなった。サポートカーとして最近、新型ディーゼルエンジンを搭載したモデルC220d STATIONWAGONのダイヤモンドホワイトも起用。これもまさに目から鱗の走りを体感することが出来た。盛り込まれた機能や装備された便利な装置は数多。ほんの一部しかご紹介できないのが心惜しい。

改良新型モデルでは、直噴3.0リットルV型6気筒ツインターボエンジン(M276)が強化され、最大出力は367馬力から390馬力へ、23馬力の向上。最大トルクは53kgmで変更ないが、最大トルクは2500~5000rpmの広いパワーバンドで低速から高速までスムーズな走りで当然ストレスは感じない。むしろ“ワクワクすっぞぉっ!”なスペックである。

スタートスイッチを押すとAMG…的なワイルドな咆哮、キュルル、ブアンッ!と迫力の鼓動が室内に届くが以前より、マイルドな味付けのサウンド。これもまた心地良い。 いまどきの新型に倣いステアリングからメーターパネル、ドライバーズシートを囲う操作スイッチなども一新され慣れるまでに少し時間が欲しい。と思いつつもロケはスタートする。 走るための操作性は標準のメルセデスと変わらない。走り出しもスムーズで、軽やか。

アクセルを煽るとチョッとした踏込にもレスポンスがいい。やはり高出力のエンジンは、心の余裕、安心感にもつながる。 ナビでの目的地設定は、前回レポートのAクラスの売り「ハイ!メルセデス」の便利さ、手軽さが際立った。…MBUX(Mercedes Benz User Experience)が採用、搭載されるのが待ち遠しい。

駆動方式は4WD「4MATIC」で、前後駆動力配分はAMGの専用設定。トランスミッションは9速の「AMGスピードシフトTCT 9G」。改良新型メルセデスAMG C43 4MATICは、0~100km/h加速4.7~4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。…らしい。 AMGダイナミックセレクトのSport、Sport+モードでは、減速時にあたかもダブルクラッチを駆使しているようなブリッピング音をAMGエグゾーストシステムが奏でてくれる。チョッとやり過ぎの感も…気持ちいい。

S+のポジションは、C43の本領を愉しめるアドレナリンどばーっ!のスイッチでもある…。 開放されたエキゾーストノートは、マニアと呼ばれている方々の心を揺さぶるに違いない、鋭く甲高い、乾いたサウンドは、相変わらず、官能的という表現が似合う。 当然、マイルドにチューニングされた、心地よい静かなサウンドにもCモードで瞬時に切り替わり、AMGながら近所迷惑(?)にもならない。 三国峠あたりの山坂道ではダイレクトシフトをS+に。フオォン、フヲォーーーン~AMGらしいサウンドはトンネルをクルマ好きにはたまらない音場キャンパスへと変える。走りも俄然楽しい。

商用バンとは明らかに違う流麗なボディライン。ステーションワゴンという由縁。とはいえ荷物満載はそうそう想定されていない上品な作り込み。スタイリッシュな外観に相応しい内装、便利な機能が随所に盛り込まれたラゲージスペース容量は460ℓ~1,480ℓと広大。…だから余計な携行グッズが増えて、困る。テールゲートは手がふさがっている時でもバンパー下に足を差し入れると開閉できるテールゲート自動開閉機能を装備。「?ふぅ~ん…」と気にもしてない装備だったが、こういう取材で荷物の出し入れが頻繁な場合は思いのほか感謝したい場面も多かった。

日本の道路事情にマッチしたボディサイズ。見切りも良く、更にはボディ全体をレーダーやセンサーが見守り、障害物があればブザーで教えてくれる。今回も初めての地で蕎麦屋を探していた際、先細りの路地で進めなくなった時、恐る恐るの後退時もバックモニターやセンサーを便りに事なきを得る場面があった。また、ロケ中は景色が誌面の素材となりそうな同じ山道を何度となく往復することもあり、場所によっては切り返しでの旋回に、バックモニターで崖っぷち、路肩のギリを確認しながら…とか重宝した。

インテリジェントドライブはセットや調整などが右手親指の簡単な操作も感覚的に扱え、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックは自動再発進機能も付き、歩行者、車両の飛び出しにも自動ブレーキが作動するアクティブブレーキアシストなども装備され安全性も更に進化、Sクラスと同等となり、さらにドライブが楽になった。

アクティブレーンチェンジアシストは高速道路上(80km/h~)車線変更したい方へ軽くウィンカーを出すと自動的にステアリングが切れ車線変更する。もちろん手はステアリングに添えているが、何なら手放しでも同様の作動である。普段の自分の運転癖との違いにやや戸惑うこともあるが…。

これは直進走行でも同様で、各種のレーダー、カメラやセンサーでコントロールされている。試しに手放ししてみると15秒ほどでメーターパネルにおどろおどろしい赤い警告が表示され、ステアリングに手を添えるよう促される。それ以上の手放し状態が続くとドライバーの異常!と判断し、なめらかに減速、ハザードランプを点滅させながら停車…。 四駆との組み合わせは高速での横風にも動じない安定性は特筆もの。お国柄とはいえ最優先されている。ゆえに、ホイールアライメントの設定で、高ミュー路面での転回時はタイヤトレッドの弾け滑る音が発生する。慣れないうちは驚きもあるが欧州車ならではの味付けというところであろう、慣れてしまえばこんなもの!と納得できて気にはならなくなる。

AMGチューンのV型6気筒3リッターツインターボ390馬力!で四駆で、これ以上に何が必要か?…流石AMGと言わしめる出来栄え、4輪駆動を感じさせないスムーズで安定した走り。特別感をそう感じさせない普通のステーションワゴンだが、やはりAMG。心躍るクルマと再認識させてくれる。その加速、走りは改良新型というだけあって以前のイメージはありながら、別のクルマとも感じさせる。100km/hのクルーズコントロールからでもアクセルを開けると、システムは待機状態となりAMGを自分で操り一体感を味わえる。余裕のパワーとトルクで怒濤の加速を堪能。 異次元へと誘ってくれる。
メルセデスのフェイスリフトはいつもながらフルモデルチェンジ級の改良が施され感心もし感動すら覚える。

1,000万を切るラインナップもある43系AMG。なんとなく手が届くような…いや、とんでもない。宝くじでも当たればなあ…って、いつもながら買ってもない。 是非ともご試乗いただき、新しい装備や使い勝手等を体感いただきたい、おススメの1台である。

Mercedes-AMG C43 STATIONWAGON 4MATIC

メーカー希望小売価格(税込み)¥9,780,000-
全走行 約550km  実燃費8.3km/ℓ(カタログ値9.7km/ℓ)
●エンジン:DOHC V型6気筒ツインターボチャージャー付 ●総排気量:2,996cc  ●最高出力:287kW(390PS) ●トランスミッション:電子制御9速A/T  ●走行燃費 JC08モード:9.7km/ℓ ●ステアリング:左 / 右  ●サイズ 全長(mm):4,720 全幅:1,810 全高:1,445 ●車両重量:1,810kg *スライディング ルーフ(40kg)付

 

Mercedes-Benz C220d STATIONWAGON AVANTGARDE

ダウンサイジングという時代の流れもあり排気量(2,142cc→1,950cc △192cc)=サイズ、重量(203.8kg→168.4kg △35.4kg *補機類を含めると△46kg!)等は小さくなってもオールアルミニウム化されたエンジンの最高出力は170ps→194psへと、より俊敏な走行性をもたらした。ピストンはアルミ製に比べ軽量、コンパクトな設計が可能なスチール製でアルミ製のシリンダーには一般的な重い鋳鉄製のスリーブは使われず、F1で培われた革新的な摩擦低減技術(NANOSLIDEテクノロジー)が採用され、軽量化、高耐久性に貢献している。

メーカー希望小売価格(税込み)¥6,110,000-
全走行 約560km  実燃費16.8km/ℓ(カタログ値18.9km/ℓ)
●エンジン:DOHC 直列4気筒ターボチャージャー付 ●総排気量:1,952cc  ●最高出力:143kW(194PS) ●トランスミッション:電子制御9速A/T  ●走行燃費 JC08モード:18.9km/ℓ  ●サイズ 全長(mm):4,690 全幅:1,810 全高:1,425 ●車両重量:1,640kg

Mercedes-AMG C 43 4MATIC STATIONWAGON

50年を超える歴史が磨き上げた レーシングテクノロジーが注がれたAMG。

Design & Quality

上質でスポーティな新エクステリア
高い質感とさらに洗練されたスポーティネスによって、見るたび触れるたびに満足が深まる、磨き上げられた新しいエクステリアを実現。

贅を極めたインテリア
ホテルのラウンジでくつろぐかのように極上の心地よさが乗る人を包む、贅を極めたインテリア。

Technology

ハイパワーと環境性能を新たなレベルで両立させた 3.0ℓV型6気筒直噴ツインターボエンジン
さらに大型化されたツインターボチャージャーによって最高出力287kW(390PS)、最大トルク520N・m(53.0kg f・m)を発生。 高回転まで滑らかに溢れ出す強大なパワー&トルク、ドライバーの意志とひとつになったかのような素早いレスポンス、優れた環境性能を実現しています。

Intelligent Drive

かつてないレベルで自動運転へと近づいたインテリジェントドライブ
新型Cクラスは、前方約250m、側方約40m、後方約80mを検知するレーダー、約90mの3D視を含む約500m前方をカバーするステレオカメラという最先端のセンサーシステムを搭載。周囲の状況をより早い段階でより詳細に検知し、ドライバーに警告。必要な場合は自動ブレーキなどで、事故の回避や被害の軽減を図ります。
〈インテリジェントドライブ〉詳しくはこちら、http://www.intelligent-drive.jp

 

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詳しい情報は右記サイトでご確認ください。Mercedes-AMG C 43