メルセデスのある暮らし
「プレシャスタイム・プラス」

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PICK UP COLUMN

Mercedes- Benz GLS 400 d 4MATIC

メルセデスが追い求めるモダンラグジュアリーの
真髄をまとう、次世代SUVの最高峰。

130年以上の長きに渡って自動車の理想を追い続けてきたというメルセデス。
その思想と情熱のすべてが注がれたフラッグシップSUVが2019年のモデルチェンジで登場した今回の新型GLSである。多くの車種をリリースするメルセデスは車種ピラミッドを明確にしている。GLSはメルセデスのSUVを意味する「GL」にハイエンドの「S」を組み合わせたもの。以前は単に「GL」と呼ばれていたが、SUVラインナップの拡充にも対応して先代の途中から“GLS”となった。今回の最新世代が実質最初の“GLS”と位置付けられている。
全長は5.2m、全幅は2.0m、全高は1.8mオーバーのGLS400d 4MATIC AMGライン。ボディはオブシディアンブラックで引き締まって見える、とはいえ「…デカい!」。ホイールベースも3.1mとビッグサイズ!タイヤは21インチ、車重は2.5トン越え。まさにフラッグシップといわれる風格である。

Mercedes-Benz GLS 400 d 4MATIC

ドアの開閉もメルセデス然とした重厚さを象徴する作りこみ。閉める時の音も「ボムッ!」とか「バムッ!」とかイイ音を返してくれる。決して「バン!」ではない。と言いながらもその音すら、このクラスでは当然のドアクロージングサポーターがアシストしてくれるので、「ギュゥ、カチャッ!」という小さな機械音に代わってしまう。恐る恐る閉めても半ドアはない。

コックピットは広々とした印象を感じる水平基調の立体的な造形。その隅々にまで贅沢な素材をあしらいながら、シンプルで見やすいディスプレイ、スクエアなエアアウトレット、力強いセンターコンソールをレイアウト。ドライバーズシートに乗り込む。まるでリビングで寛いでいるかのような居心地。ヒーター、ベンチレーター、リラクゼーション機能から何でもありを装備し、これでもかとサービスを提供してくれる。モダンな心地よさに満ちたまさにクルージングのためのフロントシートは温熱効果で心地よさとリラクゼーションを高めるホットストーン式リラクゼーションも備えている。 …何じゃこりゃぁ!だっ。~こんな世界があるとは…。
上質な肌触りの本革シートには、ひとり一人の体格に合わせたきめ細かなシートポジションが調整できるマルチコントロールシートバックを装備。しっかりとしたホールド感とともに長距離も快適に移動できる。今回も腰痛の症状はなかった。
贅沢な素材を職人が丁寧に仕上げたダッシュボード、センターコンソール、ドアパネル…。乗員が不満を持つことがない装備が随所に備わる。センターコンソールにはワイヤレスチャージャー(Qi規格対応)も設けられ、スマホを放り込めば勝手に充電が始まる…何ともありがたい。
最新のテクノロジー、最近増えてきているUSB Type-C での対応となる。普通に思うUSBの長四角い端子、ソケットは見当たらない。世代遅れの際は端子部の変換アダプターが必要となる。
クライメートコントロールは、運転席側と助手席側でそれぞれ温度と風量が設定でき、センターコンソールには季節に合わせて飲み物のおいしい温度を保つ温冷機能を備えた2つのカップホルダーも備えている。クールは青、ホットは赤のLEDパイロットランプが点灯。

Mercedes-Benz GLS 400 d 4MATIC

ひとむかし前のディーゼル=カリカリ音でうるさいというイメージもあるが、そのノッキング音は室内には届かず、ウィンドウを開けてもディーゼルとは認識しづらい。Sに相応しい静粛性が保たれている。
インフォテインメントのすべての機能が操れるスイッチが集約されたステアリングも思いのほか軽く、というか状況に応じて操作感が変わっている。本革と工芸品張りの上質なウッドとの組み合わせ。通常の運転操作の10時10分を中心に左右部分が本革で、残る上下がウッド。触り心地もいいのだが…緊張もあって汗ばむ手のひらは時に滑ることもある。さらに、ステアリングヒーターも装備し、ボタンを押すだけでステアリングを心地よい温度に温める。寒い季節でも快適にステアリング操作ができるうれしい機能もある。

オーディオは高純度でナチュラルな音が心地いいBurmester®サラウンドサウンドシステムが搭載され、ブルメスター社と共同開発された2つのFrontBass®スピーカーを含む13個のハイパフォーマンススピーカー、9チャンネルのアンプなどによって迫力の音場を提供してくれる。

今更ながら今回“目からウロコの機能”マジックビジョンコントロールというそうだがフロントウィンドウのワイパーを作動させるとウォッシャー液はワイパーアームの部分ブレードの付け根の一列に並んだ穴からブレードの幅をカバーするように2センチほどの帯状に拭き取り方向に噴射され、つまり、水を噴いたらすぐ拭き取るということで、走行中でも前方視界はクリアに保たれる。従来のウォッシャーなら一瞬前方が見えなくなる瞬間に注意して噴射するタイミングに気を使ったりするが、そんな心配は無用。慣れるまでは違和感だが同乗者がビックリすることもない。

長い歴史で紡がれた最先端テクノロジーは全部載せ状態。かつてない極上の心地よさが乗る人すべてを満足させる設えとなっている。広大な居住空間を包む伸びやかなボディには、メルセデス最高峰としての力強さと威厳がみなぎる。 
3人掛けセカンドシートは贅を尽くした安らぎの空間。心地よい肌触りの本革をあしらった長距離でも疲労の少ない座り心地のシートが採用され、シートポジションの電動調整機能、広々とした足元でゆったりくつろげる。寒い季節もシートヒーターで心地よさが高まる。セカンドシート専用のエアコン吹き出し口を備えるクライメートコントロールは、センターコンソール後端のスイッチで2列目で独立して温度と風量が設定できる。
2人分のサードシートはかつてない快適性を実現している。シートサイズは大人2人が快適に座れる空間を確保。セカンドシート同様シートヒーターも装備され、サードシート専用のエアコン吹き出し口を備える5ゾーンクライメートコントロールも採用され、独立して温度と風量が設定できる。操作はセンターディスプレイのタッチスクリーンとセンターコンソールのタッチパッドからのみなのでドライバー、コドライバーとのコミュニケーションは必須となる。
サードシートへのアクセスはセカンドシートの電動イージーエントリー機能で快適。

フラッグシップを駆る歓びが湧き上がる滑らかで力強いパワートレイン。すべての道を絶大な安定感とともにしなやかに駆ける伝統のシャーシが搭載され、独創のコントロールシステムが、オンロード、オフロードに関係なくフラットな乗り心地で至福の走行体験を実現する。GLSとともに体感するのは、かつてない次元で心満たされるプレシャスな時間。
GLSで、この設え、この風格を持って、スポーティに峠を攻めるなど当然似つかわしくもなく、精神的にも大らかな気持ちをもってのクルージングが似合う。今回の試乗終わりでは癒されながらも紳士的な気分、心地となっていた。GLS自体がとても紳士でそういう大らかな運転にもなり交通事故等にも遭わないのかな?とも感じる。
いつ、いかなるときも、いのちより大切なものはないというメルセデスの哲学。その具現化のための最先端の思想とテクノロジー、そして情熱がGLSには最大限に注がれ、メルセデスの思いが、どこにいても大きな安心に包まれる、世界最高水準の安全性能として感じられる。

Mercedes-Benz GLS 400 d 4MATIC

運転に集中しながら様々な機能が「ハイ!メルセデス~」で操れるMBUXはもはやレギュラーな装備。クルーは最高峰のラグジュアリーで満たされる。

ついにというか通算Vol,14にしてメルセデスのフラッグシップSUV“GLS”を操ることができた。800km程のドライブは終始何の不安もなく、ワクワクとメルセデスを所有したかのような自己満足的な優越感で満たされていた。メルセデスが追い求めるモダンラグジュアリーの真髄をまとう、次世代SUVの最高峰には もう笑って頷くしかなかった。

装備されているすばらしい機能、便利な装置はあまりにも多すぎ、この誌面ではホンの一部しかレポートできてないことが残念である。

Mercedes-Benz GLS 400 d 4MATIC

メーカー希望小売価格(税込):¥12,630,000
主要諸元
●ステアリング:右 ●エンジン:DOHC 直列6気筒 ターボチャージャー付 ●総排気量:2,924cc ●最高出力:243kW(330PS) ●トランスミッション:電子制御9速A/T ●全長:5,210mm 全幅:1,955mm 全高:1,825mm ●車両重量:2,590kg ●乗車定員:7名
■全走行:805km 燃費:12.7km/ℓ(満タン法)
*撮影取材用機材及び関係備品搭載+2名乗車。状況により4名乗車。 
参考)カタログ燃費:WLTC 10.9km/ℓ 
*WLTCモードは市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。
その他ラインナップ
●GLS 580 4MATIC Sports(ISG搭載モデル) 
メーカー希望小売価格(税込):¥16,690,000

Mercedes- Benz GLS 400 d 4MATIC

最先端テクノロジーが創造する、極上のドライビング。
フラッグシップを駆る歓びが湧き上がる滑らかで力強いパワートレイン、すべての道を絶大な安定感とともにしなやかに駆ける伝統のシャーシを搭載。
さらにメルセデス独創のE-ACTIVE BODY CONTROLが、オンロード、オフロードを問わずフラットな乗り心地を保ち続ける、至福の走行体験を実現します。 GLSとともに体験するのは、かつてない次元で心満たされる豊かな時間です。

様々な路面を高い安心感とともに力強く駆ける
新開発のフルタイム四輪駆動可変4MATIC

メルセデス最強の3.0ℓ直列6気筒直噴ターボディーゼルエンジン

シンプルで美しいディスプレイ、スクエアなエアアウトレット、力強いセンターコンソールをレイアウト。

室内に開放感があふれるパノラミックスライディングルーフ(挟み込み防止機能付)

高度な快適性とオフロード性能を両立する
AIRマティックサスペンション

急勾配の下り走行でも車速を自動制御する
DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)

個性豊かな走りが選べるダイナミックセレクト

個性豊かな走りが選べるダイナミックセレクト

テールゲート開閉が簡単にできる
フットトランクオープナー(テールゲート自動開閉機能)

2列目シートを倒さなくてもゴルフバッグ4つが積載可能なスクエアで使いやすいラゲッジルームを実現。

ラグジュアリーなくつろぎを実現する
3人掛け2列目シート

ウインカーを点滅させるだけで車線変更できる
アクティブレーンチェンジングアシスト

詳しい情報は右記サイトでご確認ください。https://www.mercedes-benz.co.jp/
*画像は一部日本仕様とは異なります。