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GLC 220 d 4MATIC(ISG搭載モデル)

“最後”にふさわしい!?…
メルセデス・ベンツの屋台骨をガシッと支えるミドルクラスSUV「GLC」がフルモデルチェンジ。メルセデス・ベンツのSUVラインナップの中で最も中心的な車種がGLC。初代の登場からおよそ7年、日本市場でも車種別で上位をキープする人気を誇るGLC。GLCとしては初の全面改良、フルモデルチェンジである。キープコンセプトゆえに変化を感じ辛いが、電動化を推進するメルセデスにおいて、それは(内燃機関)エンジンを搭載するであろう最後のGLCにふさわしい秀抜の仕上がりだった。

欲望に値するもの。新型GLC
GLC 220 d 4MATIC(ISG搭載モデル)

“最後”にふさわしい!?…
メルセデス・ベンツの屋台骨をガシッと支えるミドルクラスSUV「GLC」がフルモデルチェンジ。メルセデス・ベンツのSUVラインナップの中で最も中心的な車種がGLC。初代の登場からおよそ7年、日本市場でも車種別で上位をキープする人気を誇るGLC。GLCとしては初の全面改良、フルモデルチェンジである。キープコンセプトゆえに変化を感じ辛いが、電動化を推進するメルセデスにおいて、それは(内燃機関)エンジンを搭載するであろう最後のGLCにふさわしい秀抜の仕上がりだった。
先代GLCは世のSUV人気に合わせるかのように、モデル末期にかけて販売台数を増やした。実際、2020年にはメルセデスSUVでトップの販売台数となり、翌2021年にはCクラスを抜いて、同社乗用車最多の販売台数を記録した。つまり、GLCは今やメルセデスのベストセラーの1台である。

イメージ的に変わったのは、フロントグリルに目頭がくっついたヘッドランプや、スリムな逆三角形のリアコンビランプが最近のメルセデスIDであることを象徴している。外観も新旧で別物にも感じる。後ろから見ると、グラマラスなテールラインと強く絞りこまれた車室による安定感が、GLCオーナーでなくても明らかに新しいと思えるのでは?

インテリアもCクラスまんまの設えだが、ダッシュボードなどはSUVの雰囲気が強烈に伝わるレイアウトと上下に伸びるデザインで空間の余裕をアピールしている。グローブボックスのリッドまで柔らかいパッドになっている。細かい部分の設えはCクラスより高級とも感じる。
ダッシュボードは本木目パネルが標準だが、オプションの「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ」が選択されている今回のそれは「ブラックオープンポアウッド」という特徴的なもの。オープンポアは木の導管の自然な雰囲気、凹凸を残した塗装のこと。今回のウッドパネルもマット調ブラックの表面に凹凸が浮かび、さらに縦方向のアルミストライプがあしらわれてチョッと新鮮である。
新型GLCの佇まいや質感には、CクラスのSUV版としての位置付けから、空調をはじめ、おおよその操作をパネル内に収めてしまう手法がとられている。野暮ったいアナログなスイッチが見当たらない(チョッと寂しい…)最新世代へと進化したMBUXが使いやすさを高めているのも確かである。
ドライバーズシートは相変わらずホールド感といい、長距離ドライブでも疲れない適度な硬さを持ちながら腰回りをしっかりホールドしてくれる。特にシート、ヘッドレストを含め新しいデザインとなっていて、オプションの本革、黒/赤のツートンカラーがドライブシーンを更に高揚させてくれる。
後席の背もたれは40:20:40の分割可倒式。荷室のスイッチを用いて背もたれをワンタッチで倒すことができる。今回はオプションの「AMGラインパッケージ」付きなので前席だけでなく後席にもシートヒーターが装備される。

走りは素直に言って気持ちいい。ディーゼルサウンドも「スポーツ」モードにすると「AMGラインパッケージ」の機能ということもあり、やや強調される。それ以外であれば印象的には静かだ。当然、無音ではないが、アクセルをあおるとディーゼルらしい音質で耳ざわりではなく小気味いい感じ。ISGが機能してアイドルストップからの再始動もフワッと滑らか。嫌な振動を体感する隙はない。
静粛性も印象的なディーゼルだが、特に3000rpmくらいからレスポンスが増して、4000rpmくらいまではトルクフルなパワーバンド感がありワクワクする。2リッターとしては力強く、小生には十二分でパワー不足等を感じることはない。

ドライブトレーンはすべてミッションが9GトロニックAT、そしてフルタイム4WDとなるのもGLCらしい設定のひとつである。SUVながら、オフロード性能にも抜かりがないのがGLCの個性。カギとなるのは、その場に応じた最適な変速マネジメントやグリップコントロールを生むオフロードモードの設定やカメラを活用した路面状況を確認できる機能…車両前方下、ボンネット下の路面映像を仮想的に映し出し障害物を確認できる「トランスペアレントボンネット」も備わり、オフロードモードの際にボンネットが透けて路面が見えるイメージでアシストしてくれる。こういう装備もメルセデスがオフロードにも真剣に取り組んでいる証と感じる。更に、最大+15mmの地上高をコントロールできるエアサスペンションや、最大切れ角2.5°の位相角を持つリアアクスルステアリングを設定していることでも認識できる。

GLCの「リアアクスルステアリング」は60km/hの速度を境に低速では逆位相、高速では同位相に転舵されるもので、どちら側も最大2.5度の大きな切れ角を有するのが特徴である。背の高いGLCでは高速時、低速時ともに明らかなメリットとなっている。…撮影ポイントでの誘導の際、車体の切り替えしのステアリングの細かな動きにリヤタイヤがクネクネ動くのには感動すら覚えた。
これほど立派な体格のGLCのステアリングのロック・トゥ・ロックは、わずか2回転!とクイックで、市街地や駐車場で軽々と取りまわせる(最小回転半径5.1m)のは、率直に楽しくて面白い。

ステアリングを操作する量も明確に減るので体力的負担も減る。しかしながら、駐車時の後退はクイック過ぎて、うまいドライバーほど違和感を覚えることも…。すぐに慣れるクセとは思うが。が、しかし、そこは標準装備の「360度カメラシステム」を活用。頭上映像を頼りに操作すれば、違和感など吹き飛んでメリットしか感じることはない。コンパクトカー並みに小回りが利く。
「リアアクスルステアリング」(四輪操舵)のメリットは思いのほか大きく、こうした静粛性に加えて、ボディの剛性感も印象的なほど高い。柔らかな「コンフォート」モードでも正確なオンザレール感があり、サスペンションの味付けがしっかりした感覚がある。SUV然とした車体はドライブモードや速度によって大きめに揺れることもあるが、ドライバーに対しては安心感につながるフィードバックとなる。
直進性は本国アウトバーン等で培われたデータ、セッティングがふんだんに盛り込まれているであろう、無意識での修正舵を必要と感じないキリっとした操作感である。こういったことでもGLCの基本構造が高度である証と感じられる。

オンロードでは先代とはひと味違う静粛性の高さや軽快でリアルなハンドリングに進化の度合いを感じることができる。GLCのリアアクスルステアリング(四輪操舵)の真骨頂は同位相になる60km/h以上の高速域である。低速域とは対照的に、まるで見えないレールにハマッたかのように安定する。先述のすこぶる優秀な高速直進性にはこの四輪操舵の恩恵もあるはずだ。ロールもほとんど感じさせず、ピタリと安定した高速コーナーの挙動は素晴らしい。もちろん、リアアクスルステアリングによる四輪操舵だけでなく、高度な基本構造にAIRMATICサスペンション、(体感的には極めてフルタイムに近い)4WDの相乗効果とも思われる。更に、高速や山坂道で安定感の高まるスポーツモードでも、無暗に硬くなるわけでもなく、柔軟なフットワークが保たれるのは、リアアクスルステアリング、様々といっても過言ではない。
同位相時はリアの限界をハッキリと高められるので、サスペンションを引き締める割合が減るのだと感じる。…まだまだあるのだが、これほど効果的なデバイスがAIRMATICサスペンションと抱き合わせで高価なオプションではあるが、万が一、小生が購入の際は、快く掴まされたい装備である。

前号のSLでも体感した130万個の微小な鏡を用いて光を屈折させることで照射方向をコントロールするウルトラハイビーム付きの「デジタルライト」は標準装備。前走車、対向車や道路標識に光が当たらないように調整するハイビームアシストの精度が、更に向上しているようにも感じた。

セダンやステーションワゴンの車よりもアイポイントが高いため、視野が広く、前走車等の先の様子も見えやすく気分的に余裕も生まれる。運転の疲れが軽減される他、チョッと高い位置から景色を楽しむことができる。ストレスなく軽快なドライブを愉しめた。

しかし、お伝えしたい事の半分も書ききれず残念です。

Mercedes-Bentz GLC 220 d 4MATIC(ISG搭載モデル)[MP202301]

メーカー希望小売価格:8,200,000 円
<主要諸元>※下記はメーカーオプション等が装着された取材車両のデータです。
●全長×全幅×全高:4725×1890×1635mm ●ホイールベース:2890mm 
●車両重量:2020kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●総排気量
1,992cc ●最高出力:145kW(197ps)/3600rpm ●最大トルク:440Nm/
1800~2800rpm ●トランスミッション:9速AT ●駆動方式:4WD ●使用燃料/燃料タンク容量:軽油/62L ●WLTC モード燃費:18.0km /L ●タイヤサイズ:前235/55R19、後235/55R19
□取材時全走行:643km 燃費:15.8km/ℓ 
*撮影取材用機材及び関係備品搭載、2名乗車


GLC 装備&テクノロジー

個人認証、ルート誘導、車両周囲の状況把握、音声認識などの多彩な先進機能が、直感的な操作で簡単に使えます。
さらに、メルセデスの真髄である世界最高水準の安全性能とともに、オンロードでもオフロードでも、次世代の安心感に満ちた、
快適なドライビングが愉しめます。


ヘッドアップディスプレイ
前方に浮かんでいるように見える高解像度のカラー画像で、車速、制限速度、ナビゲーションの案内情報、ドライバーアシスタンスシステムの設定などが、前方の道路状況から目を離さずに確認可能。〈パッケージオプション設定〉


MBUX ARナビゲーション
ナビゲーションの進行方向を、実際の路上の映像上に表示。複雑な道路形状の交差点などで進む方向をよりわかりやすく誘導します。
〈パッケージオプション設定〉


自然対話式音声認識機能
「ハイ、メルセデス」とクルマに話しかけるだけで起動。
「少し暑い」「カフェに行きたい」など、普段の会話のように話しかけるだけで、車両設定やインフォテインメント機能が簡単に操作できます。


生体認証システム
センターディスプレイの指紋センサーで指紋を認証することで、保存されているプロフィールデータが呼び出せます。日常使用時に個人情報を保護できるほか、ドライバー交代時には、好みの車両設定などが簡単にセットできます。


アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック
高速走行から渋滞時まで、ステアリングに手を添えているだけで、スピードを調整し、前走車との最適な距離を維持しながら、車線もキープします。ドライバーの疲労を大幅に軽減し、安全性向上に貢献します。


360°カメラシステム
真上から自車を見下ろすように、周囲の状況を映像で表示。駐車時などに死角が確認できるので、安心感を高めます。


トランスペアレントボンネット
ダイナミックセレクトのOffroadモード選択時に、目視できないボンネットの下や車両前方の地面の合成画像を、メディアディスプレイに表示します。岩などの障害物やくぼみなどが前輪の角度、走行軌跡とともに確認できます。


オフロードコックピット
デジタルコックピットディスプレイに、車速、エンジン回転数などに加えて、方位、勾配、横方向の傾きといったオフロード走行に必要な情報を表示。自車の状況が把握しやすくなり、オフロードでの快適な走行をサポートします。


DYNAMIC SELECT(ダイナミックセレクト)
標準設定の「Comfort」、燃費が向上する「Eco」、スポーティな「Sport」、オフロード走行に最適な「Offroad」が選択可能。さらに、「Individual」ではドライバーの好みでオリジナルのモードがカスタマイズできます。

※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。


主要装備

スターパターングリル
SUVの力強さを表現する特徴的なルーバーを備え、立体的な形状のスリーポインテッドスターを無数にレイアウト。新たな時代の上質な躍動を表現します。
〈パッケージオプション設定〉

19インチAMG 5スポークアルミホイール
Mercedes-AMGのレーシングテクノロジーがもたらすスポーティなボディスタイリングに、軽快さと力強さをプラスする5スポークデザインの大径アルミホイールです。独自の形状が、空力性能の向上にも貢献します。 〈パッケージオプション設定〉

テールランプ
ワイド感を強調する2分割の横長の形状を採用。立体的な内部グラフィックとともに、GLCがまとう先進性を美しく表現します。

デジタルライト
片側約130万画素のプロジェクションモジュールを瞬時に制御することで、前走車、対向車を眩惑させずに、より広い範囲を高精度で照射し続けます。さらにLEDリアコンビネーションランプが、まぶしくないライティングを実現します。

ラゲッジスペース
通常時でも、先代より約70ℓ大きい620ℓの容量を確保。フラットなフロアと広い開口部で、積みおろしがしやすく使いやすいラゲッジルームを実現しました。ラゲッジルーム側からもスイッチ操作で倒せる後席には、40:20:40の分割可倒方式を採用。後席バックレストをすべて倒せば、1,680ℓというゆとりあるスペースが出現します。

Burmester®3Dサラウンドサウンドシステム
ブルメスター社と共同開発した2つのFrontBass®スピーカーやルーフスピーカーを含む15個のハイパフォーマンススピーカー、トータル出力710Wのアンプなどによって、音の粒立ちまでわかる、高精細なサウンドが楽しめます。
〈パッケージオプション設定〉


AIRMATICサスペンション
エアスプリングと電子制御ダンパーが、極上の乗り心地を実現。スポーティなモードを選べば、スポーツカーのように俊敏なドライビングも愉しめます。高速走行時、「Sport」モード選択時には車高を約15mm下げることで、ハンドリングや空力特性を向上させます。また「Offroad」モード選択時には、車高を約15mm上げることで悪路走破性を高めます。
〈パッケージオプション設定〉


2.0ℓ直列4気筒ディーゼルエンジン(エンジン型式:654M)+ISG
アルミニウム製クランクケースの採用などで、軽量化を実現。優れた効率を実現する燃焼システムやスチールピストン、NANOSLIDE®シリンダーコーティングなどでフリクションを低減し、素早いレスポンスと高出力をもたらす可変ジオメトリーターボを搭載。


GLC Accessories おすすめパッケージ360

商品番号:M2548502022

メーカー希望小売価格:121,000円(税込) ぜひ装着しておきたい5アイテムを、特別価格でセットにしました。

ドライブレコーダー360[フロント+サラウンドカメラ]
サラウンドカメラ(360°カメラ)を新採用。全方位録画で危険な幅寄せや駐車中のトラブルなどの対策も可能に。
<特長1> サラウンドカメラ(360°カメラ)搭載により、前方・車内・後方と様々な角度からの映像記録が可能。
<特長2> 駐車モード(衝撃検知&モーション検知)であらゆる瞬間を逃さず記録する、高い基準の映像クオリティ。
<特長3> スマートフォンアプリから録画済みファイルとライブ映像をワイヤレスで確認可能。
<特長4> モニター上のタッチパネルの採用により操作性が向上。
メーカー希望小売価格:57,200円(税込)

ドライブレコーダー360[リア]
と組み合わせ(必須)、後方の映像を記録します。
インテリアに調和するコンパクトかつスタイリッシュなデザインで、後方視界の邪魔にもなりません。
※リヤカメラは単体では使用で
メーカー希望小売価格(税込):¥8,800

フロアマットプレミアム(ブラック)
上質な仕立てと、高級感ただよう長い毛足。室内を快適に保つ消臭機能を備えています。
※フロント左右、リア左右、リアセンターの5点セット。
※左/右ハンドル 各種適応。
メーカー希望小売価格(税込):¥72,600

タッチスクリーン保護フィルム
載したため、指紋や汚れの付着とキズ防止を兼ねた専用保護フィルムをご用意しました。

縦251mm × 横237mm
有機ELメディアディスプレイ用 1枚
※スクリーン拭きクロスが付属します。
※マット仕様。
※写真の取付車両は実際と異なる場合があります。写真はイメージです。
メーカー希望小売価格(税込):¥5,500

メディアインターフェース アダプタケーブル
USBタイプC型と、汎用性が高いUSBタイプA型とを接続するアダプタケーブルをご用意しました。

全長:約20cm
USBタイプC(オス)↔USBタイプA(メス)
メーカー希望小売価格(税込):¥2,200

上記5点の通常メーカー希望小売価格合計(税込):¥146,300 ⇒おすすめパッケージ メーカー希望小売価格(税込):¥121,000 (25,300円分お買得)

[参考取付時間:2.5h]
※右ハンドル適応。 ※ドライブレコーダー360[フロント+サラウンドカメラ]には、microSDカード64GB(1枚)、テープ、ケーブルが含まれます。 ※メーカー希望小売価格には、取付費用は含まれていません。別途取付費用がかかります。
※仕様、メーカー希望小売価格等は予告なく変更される場合がありますので、予めご了承ください。 ※取り付けは、車種・グレード・年式によって異なります。詳しくはメルセデス・ベンツ正規販売店までお問い合わせください。
※写真の取付車両は実際と異なる場合があります。 ※写真はイメージです。 ※在庫が無くなり次第、販売終了とさせていただきます。

 

 

※各車両への適用、詳細につきましては、メルセデス・ベンツ中野/ 西新宿/ 石神井/ 武蔵野/ 西東京までお問い合わせください。 ※仕様、希望小売価格等は予告なく変更される場合がありますので、予めご了承ください。

詳しい情報は右記サイトでご確認ください。https://www.mercedes-benz.co.jp/