メルセデスのある暮らし
「プレシャスタイム・プラス」

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Column

PICK UP COLUMN

進化した走行性能と高められた安全性・快適性。
39年の時を経て、大幅な進化を果たした本格派オフローダー。

前回レポートしたG350dで40年ほど前のヨーロッパの軍用車両…ルーツ等を簡単にはご紹介した。無骨ではあるが、機能美に溢れている…と。
誌面構成の必要性に駆られ、オフロードにも踏み入れた。今回は2,000万円オーバーと桁が違う。緊張が走る。通常では出番もないであろうデフロックやクロスカントリーギア、ローレンジの機能も味わってみた。

オリジナルイメージを継承しつつ、最新技術によって生まれ変わったデザイン。

Gクラスの個性を失うことなく、見事にリファインされたフロントマスク。フルモデルチェンジ*でパナメリカーナグリル(縦桟)を配し、標準車とは違うイメージでAMGを主張する。(*メーカーはフェイスリフトとして発表している。)

オンロード・オフロードともに大幅に進化した走行性能。

圧倒的に進化したGクラスは前輪に独立サスペンションを採用し、シャシー(骨格)からほぼ全てを新設計、軽量化も図られている。
新型とはいえキープコンセプト。しかしながら先代と同じ部品は、わずか3点だけらしい。飛び出したドアハンドル、ヘッドライトのウォッシャーノズル、それとスペアタイヤカバー。それほど、代わり映えはしないのだが、構成部品の殆どを新規に作り込んでいる。驚きだ。
乗り込みにはスマートキーの解錠、施錠ボタンを操作する必要がある。やはりGには取っ手タイプのハンドルが必要不可欠ということだろうか…

以前のGクラスのフロントウィンドウは平面ガラスとなっていて万が一、割れた時にも板ガラスが代用できた…とか都市伝説的な話もあるが、今回、そのウインドウガラスもよく見ると微妙に曲面となっている。先代までと変わっていないように見せるための仕上げは随所にみられる。G63ともなると、そうそうオフロードに踏み入れるオーナーもいないと思われるが、こころを鬼にしてダートにも切り込んだ。
何といっても、車体が暴れない。フロントのダブルウィッシュボーン構造の恩恵か、癖もなく滑るようになめらかな走りを体感できる。
前輪、後輪のトルク配分は50:50から40:60に変更されリヤのグリップ力を向上させている。ロールは大きくなるがステアリングはグリップ感を失うことなくコーナーをトレースできる。若干のアンダーを見せるが回頭性も良く不安がない。

洗練されたインテリアデザインと共に、飛躍的に高められた安全性と快適性。

外観はキープコンセプトだが、インパネは一気に最新スタイルとなったGクラス。
12.3インチの大きなディスプレイ2枚が横並びに繋がりインストゥルメントパネルとエアコン吹き出し類等が機能美と共にレイアウトされている様は、最新のEクラス、Sクラスに準ずるもの。最大の相違点は、センターコンソールに設けられたローレンジ・スイッチとダッシュパネル中央に並んだ3個のデフロックスイッチが、他のメルセデスではないことを明確にしてくれる。
室内は、メルセデス・ベンツそのものを感じさせる静けさに浸れる。不快な振動、音など感じられない。更に細かいところも仕上げはラグジュアリーとスポーティが同居するAMG仕様。軽くブレーキペダルを踏み、新規に採用されたスタートボタンを押す。ツインターボをVバンクに収めたV8、585馬力のエンジン、ビルダーが1から一基のエンジンを組み上げるワンマンワンエンジンを証明するサイン入りのバッジも誇らしい。
都内をスタートして、一般道、首都高、東北道へと進んでいく。新型Gクラスは、全く新開発のマシン然となっていることを感じずにはいられない。

衝撃である。
気筒休止機能を備え、コンフォートモードで低負荷時には2-3-5-8番の4気筒を休止させ、燃費向上とCO2排出等を低減させる。
丸型2灯のヘッドライトに至ってはマルチビームLEDとなり、片側84個のLEDを個別に電子制御。きめ細かく、高精度な配光パターンを実現、照らすべきところを照らすイメージとなる。ある骨格部分には“SCHÖCKL PROVED”と記されたバッジが取りつけられている。シェークル山*が認めたという証のバッジ。(*オーストリア、グラーツから約15km北に位置し自然相手に過酷な走行テストが繰り返される山。)

新型Gクラスはピュアオフローダーの頂点に君臨しながら、より安全でラグジュアリーな最新のメルセデスとしての進化を続けている

乗用車ベースのSUVとはまるで別格である。各種のセーフティ機構を採用すべく、ステアリングもリサーキュレーティングボール式から現代的な電動ラック&ピニオンに改められた。 
この車で本来の悪路を愉しもうという人はそういないだろうが、伝統的なスタイルと現代的な新機構の走行装置、安全装置等が同居する、まさにマニア垂涎の一台、トップに君臨する本格的高級SUVに間違いない。
元来の雨男!裏磐梯、取材地周辺は雨と戯れ、喜多方周辺では晴れ間もあり開けた田園風景の中、地べたを這うような虹とも遭遇。とても珍しい貴重な体験もあり、プレシャスタイム=貴重な時間を過ごせた幸せ者である。

Mercedes-AMG G 63

●DOHC V型8気筒3,982 ccツインターボチャージャー付 ●最高出力:585ps/6,000rpm●最大トルク:86.7㎏f・m /2,500~3,500rpm ●電子制御9速A/T 
●全長×全幅×全高:4,665 mm×1,985mm×1,975mm 
●ホイールベース:2,890mm ●最低地上高:240mm
○メーカー希望小売価格:¥21,970,000- *下記メーカーオプションを含む
(メーカーオプション:AMGレザーエクスクルーシブパッケージ¥780,000- 
AMGカーボンファイバーインテリアトリム¥480,000- 
designoダイヤモンドホワイト¥360,000-)

全走行:840km 実燃費:7.2 km/ℓ *撮影機材、及び撮影備品(デイキャンプレベルの用品)等+3名乗車


その他ラインナップ
Mercedes-Benz G 550
●DOHC V型8気筒 3,982cc ツインターボチャージャー付●ステアリング:左のみ
●最高出力:422ps/5,250~5,500rpm ●最大トルク:62.2kgf・m/2,000~・4,750rpm
●電子制御9速A/T ●全長×全幅×全高:4,660 mm×1,930 mm×1,975mm
●ホイールベース:2,890mm ○メーカー希望小売価格:¥15,620,000

※2019年1月1日メーカー希望小売価格が改定になります。


新型G-Class、始動。

一切の妥協のないクロスカントリービークルとして、究極の性能を与えられて誕生したGクラス。
最先端テクノロジーによってすべてを見直すことで手にしたのは、さらにたくましくなったオフロード性能と、より俊敏に快適になったオンロード性能。
そして、メルセデスが誇るインテリジェントドライブと先進のコネクテッドテクノロジー。
新型Gクラス。それは、究極を求め続ける不屈の精神が、時をも凌駕するオフローダー。

Design

時代の最先端を走り続けるために
生まれ変わった伝統のデザイン。
精緻に磨き上げられた、スクエアなフォルムとアイコニックなディテール。マルチビームLEDが組み込まれた丸形ヘッドライト、精緻に磨き上げられた3ルーバーグリルとボンネット、被視認性に優れるウインカー、存在感のあるバンパー。伝統のディテールに先進の個性が宿るフロントデザインです。

4WD Technology

すべての路面を力強く駆ける伝統のフルタイム4WD
伝統のフルタイム4WDシステムを採用することで登場以来、比類ないオフロード走破性を体現してきたGクラス。常に四輪に駆動力を最適に配分することで、オフロードや、オンロードの雪道、凍結路などでも、力強い走りと高度な安定性を発揮。さらに、フロント/センター/リアに搭載される3つのディファレンシャルロックが、過酷な地形も走行できる優れたオフロード性能をもたらします。

Intelligent Drive

自動運転&アクシデントフリーという未来。
路上で実際に起きていることを開発にフィードバックするために行っている事故調査など、80年近くにわたってメルセデスが追求し続けてきたセーフティ。
それらの集大成ともいえる究極のゴールが、自動運転とアクシデントフリーです。その実現のために、安全性、快適性、ストレス軽減を高度な次元で統合するのが、インテリジェントドライブ。新型Gクラスは、最先端テクノロジーを惜しみなく注ぎ込むことで、究極の未来に近づく、大きな飛躍を果たしました。
※Intelligent driveについて詳しくは、http://www.intelligent-drive.jp/?

Mercedes me connect

メルセデスから始まる、デジタル・カーライフ。
クルマがインターネットと出会うことで、便利や安心がさらに広がる、メルセデス・ミー・コネクト。
あなたとメルセデスが、いつもつながり続けることで、今までにないデジタル・カーライフが生まれます。

※Mercedes me connectのご利用には、Mercedes meウェブサイトでの ユーザー登録が必要です。
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COMAND System

超ワイドディスプレイが実現する最先端のインフォテインメント
一体型デザインの高精細な2枚の12.3インチワイドディスプレイに、必要な情報をわかりやすく表示します。また、タッチコントロールボタンを採用。視認性の高いアイコンメニュー表示、音声認識機能などと併せ、ステアリングから手を離さずにすべての機能がシンプルに操作できる、最先端のインフォテインメントシステムです。

Engine technology

魂を揺さぶる強烈なパフォーマンスを実現する4.0ℓ V型8気筒直噴ツインターボエンジン
2つのターボチャージャーをVバンク内側に配置する革新的な“ホットインサイドV”レイアウトを採用。コンパクトなサイズとともに、ターボチャージャーへの最適なエアフローを実現します。さらに、ツインスクロールターボとすることで、低回転からの出力を向上させるとともにターボラグを低減。ハイパワーと俊敏なレスポンスを獲得しています。


新型G-Classの詳しい情報は下記サイトでご確認ください。
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/g-class/


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