メルセデスのある暮らし
「プレシャスタイム・プラス」

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PICK UP COLUMN

G 350 BlueTEC

その現代的な加速は、無骨なスタイルと車体の重さからは想像できないほど。V6、3リッターの瞬発力に圧倒される。

Gクラスの“G”は、ドイツ語のオフローダー=ゲレンデヴァーゲンの頭文字“G”。ルーツは、40年ほど前のヨーロッパの軍用車両。無骨ではあるが、機能美に溢れている。
慣れないオフロードも少しかじったが、車両価格1,000万円オーバーの扱いには、常に緊張が走る。
室内は、ディーゼルを感じさせる不快な振動、音など感じられない。エンジンは遮音性も高く、世間一般的なトラックに乗っている感覚とは次元が違う。
都内をスタートして、普通に一般道、首都高、中央道へと進んでいく。気が抜けるほどスムーズで快適な移動となった。高速の合流でも、アクセルを踏み込むと、ドッカーン!っという感じのトルクで、グイグイ引っ張って行く。その現代的な加速は、無骨なスタイルと車体の重さからは想像できないほど。V6、3リッターの瞬発力に圧倒される。空気抵抗の塊を、いともたやすく、高速域に引っ張り上げる2.5トンを超える車体は、重厚な安定感があり、車高の高い分、コーナーリングでは、ロールを感じるが、不安ではない。見晴らしがいい分、交通の流れ、情報がどんどん飛び込んできて、ストレスを感じることもない。
ディストロニック・プラスは、もはや常用の快適装置となっている。巡航スピードをキープすることは勿論、一定の車間距離を保ちながら、前車に追従する。移動はすこぶる楽になる。
気になるのは、セット可能な車間距離。日本の道路事情では、最短の車間距離をセットしても、ドライバーによっては割り込みに十分なスペースとなる。常に、前方、周囲のクルマの動きには注意する必要がある。そのレーダー範囲内に割り込まれると、車両は車間距離を保とうと、時には急ブレーキ的に減速する場合がある。また、追従中の前車が車線変更等でいなくなると、設定スピードまで結構な勢いで加速する。時に、パーキングエリアへの側道や、インターチェンジから降りようと側道に入る時等にこの状況があると、ヒヤリとする瞬間もある。全ては、ドライバーのアクセル、ブレーキ等の操作の介入で、設定システムは即キャンセルされるのだが…。
外観の無骨なスタイル、古さを感じさせない内装。シンプルでわかりやすい計器類。無駄に大きくないナビシステム。アップライトなドライビングポジションで、広々としたヘッドクリアランス。室内は、当時の小型車(5No)の規格の枠一杯、更にはスクエアな形状なので、狭さや、無駄な広さは感じられない。定員5名がゆったり移動できる空間が確保されている。
現行スタイルは、室内空間はそのままに、幅広なタイヤの装着、トレッドの拡大等、そのワイド化をカバーするため、以前はAMGモデルの外装であった、バンパーやワイドなオーバーフェンダーを装着し、普通車(3No)枠となっている。
後席は運転席座面より5センチ以上高くなっており、後席でも視界がいい。車高の高い分、乗り込むのはコツがいるが、走り出すと、それは、見晴らしのいい観光バスのようである。
なかなか、本来の性能を発揮できる場面には出会わないだろうが、取材地の八ヶ岳周辺の林道、採石場跡、河原等、踏み込めるところには、轍を残してきた。
基本的な車体性能や四駆性能を知るべく、日常ではない、対角上のタイヤが浮くようなモーグル形状の路面へも、伝家の宝刀、デフロックがあると思うと、臆することなく進んでいけるまさにクロスカントリービークルである。…過信は禁物だが。
昨今の生活四駆に無くなってきた、クロスカントリーギア(LOWレンジ)やデフロックが標準で装備されているのは、究極のオフローダーに違いなく、頑丈なラダーフレームをもつシャシは、軋みも感じられない。更にこの状況で、ドアの開閉も問題ない。さすがはMIL規格(ミルスペック)。非民生の規格である。
ステアリングの応答は、オフローダーらしくクイックではないものの、本来のオフロードでの使用に最適なリサーキュレーティング ボール方式を採用している。オフロードでのキックバック等で怪我しないよう、ショックを軽減する安全な設定。パワステポンプ等のトラブルにも、パワーアシストなしにマニュアル操作に支障のない設定となっている。
少しばかりのダートやガレ場を走る機会もあったが、安心してアクセルを踏めるし、急のつくブレーキングでも安定して、しっかり止まってくれる。
長距離移動でも乗り心地は悪くなく、本革シートもそう滑ることもない。適度にホールドしてくれる。
四駆愛好者がクロカンオフローダーの上位と支持するGクラスを、今回初めて自分の手足に感じるほど乗り込んだ。マニア垂涎の一台であることの何故かが、体感でき、思い知る貴重な時間=プレシャスタイムを過ごすことができた。
 

Mercedes-Benz G 350 BlueTEC

メルセデス・ベンツ G 350 ブルーテック
●DOHC V型6気筒2,986 ccターボチャージャー付 ●最高出力 245ps/3,600rpm ●最大トルク 61.2 kg・m /1,600~2,400 rpm ●電子制御7速A/T ●全長×全幅×全高 4,575 mm×1,860mm×1,970mm ●ホイールベース 2,850mm ●最低地上高 235mm
○車両本体価格 ¥11,272,000-(メーカーオプション:ラグジュアリーパッケージ¥472,000-含)

全走行497 km 実燃費 8.3 km/ℓ *撮影機材、及び撮影備品(デイキャンプレベルの用品)等+3名乗車


進化をやめない究極のオフローダー。

全走行環境に快適さをもたらすインテリア

オフロードにおける走行や、市街地でのクルージング等、シチュエーションを問わずGクラスは、類まれな快適性を発揮します。そして、人間工学に基づいたデザインと数々の機能の融合。Gクラスのインテリアには、走行環境を問わないラグジュアリーが備わっています。

安全運転支援システム-1 ディストロニック・プラス

フロントバンパー下部に中・長距離レーダーを搭載。周囲のクルマとの距離、速度など、めまぐるしく変化する路上の状況を悪天候時や夜間でもリアルタイムでとらえ続けます。このレーダーセンサーにより先行車を認識して、速度に応じて車間距離を適切にキープします。減速が必要な場合はスロットルとブレーキを自動制御してスムーズに減速。十分に車間距離が確保された場合は、あらかじめ設定した速度を維持します。

安全運転支援システム-2 ブラインドスポットアシスト

0km/h以上で走行中、リアバンパー左右のレーダーセンサーにより、車両の斜め後ろのミラーで見えない死角エリアをモニタリング。そこに車両がいる場合は、ドアミラー内蔵のインジケーターが点灯して注意を喚起。ドライバーが気づかずにウインカーを作動させると、警告音を発しながらインジケーターが点滅し、死角にいる車両との衝突の危険を知らせます。ドライバーの不注意によるミスを予防し、安全な走行を支援します。

3つのディファレンシャルギア全てに 電子制御ディファレンシャルロック

スイッチ操作により、センター/リア/フロントの順でロック機構を作動させることができ、急勾配や雪道をはじめ、脱輪などで片輪が空転した場合などに威力を発揮します。デフロック作動時は、デフロックスイッチ部の表示灯が点灯し、ABSおよび4ESP®が自動的に解除。
また、エンジン停止時やセンターデフのロックを解除するとすべてのロックが解除されます。

さらなる走りの歓びと環境性能を手に入れた3.0リッターV型6気筒BlueTECエンジン

低圧縮比化やフリクション低減など全面的な改良を実施。
最高出力は180kW(245PS)、最大トルクは600N・m(61.2kg・m)に向上しました。さらに、電子制御式の可変ターボチャージャーやECOスタートストップ機能を搭載。トルク&パワー、そして環境性能ともに大幅な進化を果たしました。
また、数々の革新技術によって低騒音化・低振動化を徹底。
アイドリングから高速走行までのすべてのシーンで、Gクラスにふさわしい先進のパフォーマンスを発揮します。〈G 350 dに装備〉

メルセデスベンツ Gクラス「おススメの逸品」オリジナルラゲッジボード(別売)

・オーナー様にご好評のラゲッジボードです。
・ラゲッジスペースの使い勝手が更に向上!
・手前3分の2が跳ね上げられ、下段奥へのアクセスも楽。
背の高い荷物の収納も可能です。
・グレーカーペット地で高級感を損ないません。
販売価格 ¥108,000-(税込)


Gクラスと好きな道具と自然の中へ・・・それが極上の休日の過ごし方

キャンプには最高のこの季節。Gクラス同様に、ずっと変わらないデザインや性能のお気に入りのアウトドアギアを目一杯詰めこみ、目的地へ向かう。
途中の野菜の直売所で、新鮮な野菜を買ってお気に入りの道具とともに、森の中でキャンプなんてどうだろう。昼間は趣味の釣りやトレッキングなどのアクティビティもいいけど、ハンモックの上でのんびり読書や昼寝もいい。夜は現地調達の食材で美味しいお酒とともにディナーを楽しむ。キャンプのクライマックスはなんと言っても焚き火だ。薪の爆ぜる音が気の効いたBGMになる。
Gクラスがもてなしてくれた極上の休日というところだろうか。

<キャンプ用品協力>

L-Breath 吉祥寺店
●住所:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-3-2
●TEL:0422-23-6701 ●営業時間:11:00-20:30
●店舗Facebook:https://www.facebook.com/L.Breath.Kichijoji/

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