メルセデスのある暮らし
「プレシャスタイム・プラス」

多彩なドライブスポットを巡り辿り着いたのは、400年の歴史を誇る
中山道の中で、日本最長の長さを有する宿場町「奈良井宿」。
百の物語に出逢う宿 「BYAKU Narai -本館 -歳吉屋 Toshiyoshi-ya」

一歩足を踏み入れるとそこは、江戸時代にタイムスリップしたかのような街並みに目を奪われます。ここは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、歴史ある建物や空間を、今なおこの地の人々によって大切に継承されている貴重な場所です。
その歴史と文化が融合する奈良井宿のほぼ中央に位置する、築年数200年の伝統的な建物2棟（創業1793年の酒蔵である「旧杉の森酒造」と、曲物職人の作業場を改修し民宿として使われていた建物。）を改修し2021年8月に開業した宿泊施設「BYAKU Narai」が今回のお宿です。2棟から成る「BYAKU Narai」は、ホテル、レストラン、酒処、温浴施設、ギャラリーの5つの施設で構成され、同敷地内には再生した酒蔵「suginomori brewery」が隣接します。今回、宿泊したのは本館である「歳吉屋」です。

客室は別館「上原屋」と合わせて12部屋。そして2023年8月に新棟2棟、4部屋が新しく増え、どれも歴史的建造物の構造を活かしたつくりで、それぞれ違うコンセプトの間取りや、趣のある設えになっているので、目的や人数によって好みのお部屋を選ぶことが出来ます。「旧杉の森酒造」の面影を感じる大きな杉玉のあるファサードの「本館 歳吉屋」に入ると、正面にレセプションがあり、そこは200年前に多くの人を受け入れた宿の雰囲気が漂っていました。いよいよお部屋へと案内していただきます。まず驚いたのは、玄関横の暖簾をくぐると、客室とレストランなどへ向かう路地のような中庭が見えてきます。外からは想像出来ない敷地の広がりの中、手入れが行き届いた植栽が歴史的建造物に柔らかな彩りを添えています。そして、その中庭からそれぞれタイプが異なる客室へと繋がっていきます。
古民家ならではの天窓と町屋を感じる襖で繋がる続間のあるタイプや、元家財蔵に宿泊するという非日常感を味わえる吹き抜けを設けたメゾネットタイプ、そして、幻想的な空間を創り出す奈良井宿の建物の象徴である面格子越しに通りを感じるお部屋も魅力的です。

また、中庭を覗む縁側のある客室には、元々茶室だった客室半露天風呂があり木曽の山を眺めながら湯浴みが楽しめるという贅沢な一部屋です。他にも、この奈良井宿で息づいてきた建物の歴史を感じさせてくれる個性的なお部屋が用意されています。

さて、客室でゆっくりと旅の疲れを癒したあとは楽しみにしていた食事の時間です。中庭の一番奥に位置する建物のレストラン「嵓 kura」は、かつてこの地を代表する酒蔵である杉の森酒造を改装して出来た建物です。お庭を眺めながら過ごせるカウンター席と天高の開放的な雰囲気のテーブル席の広間があり、レストランに隣接し、再生した酒蔵「suginomori brewery」にて日本酒naraiが醸されている様子をガラス越しに見ることができます。

お料理は、この土地の気候や風土が育んできた滋味あふれる食材を使ったものばかり。料理長のこだわりである「農家、食材との繋がりを大切にし土地から生まれる味を料理に活かす」という言葉通り、旬菜の味わいが印象深い前菜にはじまり、信州の馴染み深い郷土料理や、地元ブランド牛や、季節ごとに食材が変わる土鍋ご飯など、ここ「嵓 kura」でしか味わえないひと皿となって提供されています。また、お料理と共に楽しめたのは器です。木曽は漆器生産が盛んな土地でその技術の高さは有名です。こちらでは、家財蔵に残されていた150年前の漆器や、伊万里のお皿など、塗りなおしたり、手入れして使用されています。「土地の物語を受け継ぐ」というコンセプトのひとつを食を通して教えてもらったと実感しました。ここ、奈良井宿には他にも地域に宿る数百の物語があるそうです。
日常の生活から少しだけ時間を設けて、そんな物語に出会いに出かけてはいかがでしょう。

※宿場内への車両の乗り入れは、住民の方と宿泊客の方以外は原則禁止されています。

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ご宿泊のご予約のお客様へ　suginomori breweryで醸される 日本酒「narai」を1本プレゼント。
※お一組につき1本
※予約の際にプレシャスタイム＋を見たとお伝えください。また、冊子をご持参のお客様に限ります。
※プレゼント期間：2023年12月末日まで