メルセデスのある暮らし
「プレシャスタイム・プラス」

初春の三浦半島から湘南へシーサイドドライブを愉しみ辿り着いたのは、海景が導き木々が包み込む温泉リゾート「ふふ 熱海」。

海風を感じながら早春の三浦半島から湘南を経て、梅の開花が始まった熱海へ到着しました。
さて、今回の極上の休息でご紹介するのは2007年に開業して以後、スモールラグジュアリーリゾートブランドとして多くのリピーターに愛され続け、2024年夏に装いを新たにした「ふふ 熱海」です。
熱海の賑やかな街を通りぬけ、坂を登り暫くすると初川のせせらぎと美しい緑に囲まれた「ふふ 熱海」の落ち着いた雰囲気のエントランスに到着です。今までの景色とは一転、人里離れた隠れ宿に迷い込んだようです。車寄せで荷物を受け取って頂き一歩エントランスからロビーに入ると、どこからともなく上品で優しい香りが漂っていました。お聞きしたところふふ熱海オリジナルの香りのお香とのことでした。
日本家屋をイメージしたデザインの建具や、木目が美しい家具や優しい灯りなどを配したロビーとその隣には、ふふ 熱海のオーガニックのアメニティ類やオリジナルの香りのアロマオイルをはじめ、手作り調味料など、ふふ 熱海ゆかりの商品が揃うスーベニールがありました。旅の思い出にお買い物も楽しめます。
チェックインのあとは、4Fの「テラス月読(つくよみ)」へ。ハーブなどのグリーンに囲まれた開放感溢れるオープンテラスです。こちらでは、目の前の熱海の景色を眺めながらフリードリンクがいただけます。
年間数十回と行われる熱海海上花火の日には、打ちあがる花火を見る事が出来るそうです。こんな特等席で花火を見られるというのはまさに極上の計らいです。
さて、ウエルカムドリンクを頂いたあとはお部屋へ。
「ふふ 熱海」は自家源泉掛け流し露天風呂付き全26部屋すべて異なる設えとなっています。どのお部屋も今回のリニューアルで、日本家屋や美しい手仕事を感じるインテリアに改装されていて、落ち着いた雰囲気の広々としたリビングや綺麗に整えられたベッドルーム、素敵な香りのアメニティなど、リラックスするためのおもてなしが各所に施されています。そして上質な温泉の露天風呂に加え、今回のお部屋は1階だったので庭付きで、露天風呂のあとに外気浴を楽しむ事が出来ました。

旅の疲れをまずお部屋の露天風呂で癒したら、楽しみにしていた食事の時間です。
今回のリニューアルでお食事処もすべての席が個室に改装され、よりプライベートな空間へと生まれ変わりました。ふふ 熱海では、日本料理と鉄板焼きが選べるのですが、この日は日本料理　白乃一重（しろのひとえ）で頂くことに。熱海ならではの新鮮な魚介類を中心とした季節の日本料理のコースです。
春を感じる新たけのこや、梅香ジュレを使った前菜から始まり、鯛の昆布締めにぎりやお造りには虎河豚やあおり烏賊、金目鯛の小鍋など伊豆近海で獲れた旬の海鮮が並びます。メインの焼き物は、黒毛和牛の山椒焼きで、付け合わせは伊豆山徳田椎茸や下仁田葱など、今が旬の野菜も味わい深いものでした。今回は日本料理を頂きましたが、鉄板焼きは、旬の魚介や各地の厳選した黒毛和牛を中心にライブ感と共にフルコースが味わえるそうです。また次回、違う季節に来た時のお楽しみという事で。

ふふ 熱海には他にも、ライトアップされた中庭を眺めながら寛げる大人の空間Bar 孝（たか）や、フランスの高級スキンケアブランド「SISLEY」のSPAがあり、熟練スペシャリストによるラグジュアリーな施術を受ける事が出来ます。そして、各お部屋の露天風呂とは別に、日ごとに男女湯の入れ替え制の露天風呂「桜香（おうこう）」、「竹映（ちくえい）」があり、こちらにはサウナルーム、水風呂、外気浴スペースの用意があります。お部屋とは違う湯浴みが楽しめるというのも嬉しいですね。
以前、Precious Time+ 2022年秋号で「ふふ 日光」を訪れましたが、「ふふ」は一つとして同じものがありません。と、ブランドコンセプトに謳っている通り、まさに熱海でしか味わえない「ふふ 熱海」の魅力と深いおもてなしに触れる事が出来ました。